東京大学医学部附属病院と共同で採択を受けたAMEDプロジェクトで、Apple Watchを用いた身体活動能力とAI出力の関連性を検討する大規模臨床研究を開始します

2023.10.20

SIMPLEX QUANTUM株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:齋藤⿓ 以下SIMPLEX QUANTUM)は、この度、国立大学法人東京大学医学部付属病院(以下、東大病院)と共同でApple Watchを用いた身体活動能力とAI出力の関連性を検討する大規模臨床研究 (以下、本研究)を開始します。本研究においてSIMPLEX QUANTUMは、AIプログラム、及びスマートフォンアプリを開発し、東大病院へ提供しました。

本研究のための開発に関する情報: https://simplex-q.com/apple

東⼤病院と共同で国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和3年度 「医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業(基盤技術開発プロジェクト)」に採択された、医師の技量に頼らず在宅にて心不全の検出を可能にするプロジェクトにおいて、この度、当社が開発をした「SQライブラリ」の一つである「NIHA-HF」(I誘導心電図を学習し、心不全の重症度を出力するアルゴリズム、特許取得済み)を用いて、東大病院がその効果を検証する大規模臨床研究を開始いたします。

本研究について

  • 本研究用アプリ「Heart Health Monitor」を、Apple社のAppStore上で公開し、Apple Watchユーザーを対象に研究用のデータを収集
  • アプリにて、Apple Watchで計測した心電図と、身体活動能力・既往歴・生活習慣などをアンケートで収集
  • 収集した心電図を、「NIHA-HF」で解析し、アンケート結果との相関性を調査
  • 一部の参加者には、東大病院の医師がメール・電話などでフォローアップ

本研究を通じて、Apple Watchユーザーの方々にご協力いただき、東大病院と共に本AIの更なる改善を行ってまいります。

昨今、ウェアラブルデバイス等の進化は目覚ましく、当社が開発するAIを、世界で多く使われているデバイスで使用できることを念頭に開発を進めてまいりました。

当社AI「NIHA-HF」及びソフトウェアでは、Apple Watchユーザーの方々が計測した心電図に対し、心房細動の検知結果、心拍数、及び心電図を、カレンダー画面から整理されたUIで確認できることだけではなく、一部の参加者に対し、東大病院の研究チームがメール・電話等でフォローアップを行う予定です。

東大病院の本研究の内容: https://www.h.u-tokyo.ac.jp/info/20231019.html

医師が直接フォローアップを行う臨床研究は珍しい試みであり、当社としても成功の為に全面的にサポートしてまいります。

SQ-Library: https://simplex-q.com/about/#technology

遠隔モニタリング・診療システムが適応される疾患が広まり、健康寿命、生命予後の延長と医療費の軽減が見込まれるなか、いまだ心不全においてはその普及は世界的にも極めて限定的です。今後日本が心不全に関する在宅医療の先進国になれるよう、当社は引き続き努力をいたします。

臨床研究アプリ
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